原本の迂回は三条件が同時にそろって成立します

CDNやWAFを適用したからといって、原本サーバーが自動的に非公開になるわけではありません。CDNとWAFは自らを通った要求だけを検査します。原本のPublic IP、以前のDNS Record、別のHostname、直接つなげるPort、IPv6アドレスやLoad Balancer Endpointが残っており、原本がその要求を受け入れるなら、前段のWAF・Rate Limit・Bot・DDoSの統制は飛ばされます。

原本保護の目的は、アドレスを誰にも知られないようにすることではありません。原本のアドレスが知られても、承認されたEdgeの経路でなければアプリケーションへ到達できないようにすることです。Cloudflare、AWS、Azureの現行の公式文書も、直接のOrigin接続を防ぐには公開経路の除去、ネットワークの制限、Originの認証のうち一つ以上を原本側で実際に強制する必要があると説明します。[2][7]

原本の露出を一語で言い表すと、対処の優先順位がぼやけます。本稿では三つの条件に分けます。Endpointを識別でき、インターネットまたは他の未承認の経路から直接つなぐことができ、Originがその接続と要求を正常な要求として受け入れるとき、迂回の経路が成立します。たとえば原本のHostnameが公開されていても、Private Networkの中だけにあり外部のRouteがなければ直接つなげません。逆にPublic IPがあっても、Originが特定のClient Certificateを提示したEdgeの接続だけを受け入れるなら、一般の要求はアプリケーションへ到達しません。

アドレスの入れ替えやDNSの整理は、第一の条件である発見可能性を下げます。FirewallとPrivate Networkは、第二の条件である直接接続の可能性を減らします。mTLS、Origin Authentication、配布ごとの識別子とSecret Headerは、第三の条件である要求の受け入れを制限します。一つの層だけでも特定の経路を断つことはできます。しかし設定の変更と運用の誤りを見込めば、本稿が勧める監査の基準は、ネットワークの経路とOrigin Identityのうち二つの層を独立に確認することです。NISTのZero Trustの原則も、ネットワーク上の位置そのものを信頼の根拠とせず、Resourceの手前のPolicy Enforcement Pointが毎回の要求を統制するよう求めます。[1]

目標とする状態は一文で書けます。利用者はCDNとWAF、Edgeを経て、Private Routeまたは制限されたNetworkと認証されたOrigin Connectionによってのみ、OriginとLoad Balancer、アプリケーションへ到達します。インターネットからOriginのPublic Routeへ向かう道と、未承認のEdgeからOrigin Authenticationを通る道はふさがれており、管理者は別の経路でManagement Planeにだけ接続します。

原本が露出する主な経路

Public IPはDNSを隠したからといってなくなりません。正規のサービスドメインがCDNのIPだけを返しても、VM、Load Balancer、Kubernetes Ingressやファイアウォール機器にPublic IPが残ります。DNS Proxyは名前を照会したときにOrigin IPをすぐ見せないようにするだけで、そのアドレスがインターネットから接続可能である状態自体を取り除くわけではありません。Cloudflareも、DNS-only Recordと過去のDNSの記録にOrigin IPが残るため、既存のRecordを監査しEdge転換後にOrigin IPを入れ替えるよう案内します。[2] ただしIPの入れ替えは過去のアドレスを無効にし、新しいアドレスの露出の可能性を下げる措置にすぎません。新しいIPが再びインターネットへ開かれ直接の要求を受け入れるなら、構造的な問題は残ります。

以前のDNSと証明書の情報は、守る側の監査の手がかりです。削除したA・AAAA・CNAME Recordも過去の記録や運用文書に残ります。公開TLS証明書がCertificate Transparency Logへ記録される環境では、証明書に含まれる名前も資産監査の手がかりになります。RFC 9162は、公開TLS証明書を誰もが監査できるLogへ記録する構造を定義します。[3] ここでの誤った結論は「名前をすべて隠すべきだ」というものです。公開の証明書とDNSは本質的に公開されうる情報です。運用者は自らが管理するDomainとCertificate Inventoryで過去の名前を確認しつつ、最終的な防御はその名前で直接つないでも要求が拒否される状態を作ることです。

Alternate Hostnameと既定のEndpointが正規のドメインを迂回します。正規のドメインだけがCDNを通り、Origin専用のHostname、過去のサービスドメイン、Staging・Preview・Beta Hostname、クラウド供給者が自動で作るLoad Balancer DNS Name、Serverless・PaaSの既定Domain、Kubernetes IngressやGatewayの別アドレス、外部連携のために残したBackend Endpointが原本へ直接つながる場合があります。これらの経路が業務上必要なら、正規のEdgeと同じNetwork・Identityの統制を適用します。必要でなければPublic Accessを切るか廃止します。Host HeaderやSNIを想定の値に限れば、Default Virtual Hostがアプリケーションを露出させる誤りは減ります。しかしHostnameは秘密情報ではないため、Hostの検証だけではEdge Identityの代わりになりません。

80・443だけを閉じて他のPortを開けたままにすることもあります。Originの保護方針が80・443にだけ適用され、別のWeb Port、Debug Port、Health Port、管理Panelや一時的なListenerがインターネット全体へ開いている場合です。Container PortやBackend ServiceがPublic Load Balancerを経ずにNode・VMへ直接露出する場合も同じ問題です。監査は「Webサービスは443を使う」という設計文書ではなく、Cloud FirewallとSecurity Group、Network ACL、Load Balancer Listener、Host OS Listener、Container・Kubernetes Service、Ingress・Gateway、ファイアウォールのPort Forwarding、現在のRuntimeで実際にListenしているPortを基準にします。必要なHealth Checkがあるなら、インターネット全体ではなく供給者が明示するHealth Check Sourceか内部のMonitoringの経路だけを許します。

IPv6はIPv4 Firewallの延長ではありません。Dual-stackの環境ではIPv4とIPv6が別々の接続経路です。IPv4のPublic IPを閉じても、AAAA Record、VMのGlobal IPv6、Dual-stackのLoad Balancerや::/0のInbound Ruleが残っていればIPv6を通じて直接つながります。AWSの公式文書も0.0.0.0/0と::/0を互いに別のAnywhereの規則として扱い、IPv6の運用時には別のInbound RuleとFlow Logの点検が必要だと説明します。CISAも、IPv6が有効ならIPv4と同等の管理Planeの統制を適用するよう勧めます。「当社はIPv6を使わない」という説明だけでは十分ではありません。DNS、Load Balancer、VM Interface、Container NetworkとFirewallで実際の有効状態を確認する必要があります。

Management PortがApplication Originと混ざっていることもあります。SSH、RDP、サーバー管理Panel、Database Admin、Kubernetes Dashboardのような管理InterfaceがアプリケーションのOriginと同じPublic IPで開いていれば、CDNとWAFはこの経路を守れません。一般のHTTP要求を検査するEdgeとシステム管理の接続は、保護の対象、利用者、Protocol、可用性の要求が異なります。本稿ではVPN・Bastion・Identity-aware Accessのどれを選ぶかは比較しません。適用する原則は一つです。Application Data PlaneとManagement Planeは互いに異なる接続経路と方針で分けます。

Cloud Resource Metadataと公開資産がEndpointを明かします。クラウドのConsoleやIaCにはPublic IP、LB DNS Name、Serverlessの既定URL、Ingress AddressとService Endpointが記録されます。CIのOutput、運用文書、Public Repository、Status Pageへ同じ情報が写されることもあります。ブラウザへ渡されるHTML・JavaScript・Configuration、Source Map、Redirect Bodyも内部のIPや機微なRouteを含みます。OWASP WSTGは、Client-side JavaScriptとSource Mapが内部のアドレス、APIの情報とDebugの情報を露出しうるため、Production Assetを点検するよう案内します。公開のClientが呼ぶべきAPI Endpointは当然公開されえます。Endpointが見えること自体は脆弱性ではありません。問題は、そのEndpointがWAFやGatewayを迂回する別の経路であり、Originがこれを正常な要求として受け入れる場合です。

サービスの仕組み

コンテンツに合わせて配信経路を設計 — ファイルの更新方法に応じてキャッシュを分け、エッジ配信の結果とオリジン負荷を監視します。

経路ごとに何を確認し何で防ぐのか

下の表は特定の供給者の公式な等級表ではありません。Cloudflare、AWS、Azure、Akamai、Google Cloud、NIST、IETFとOWASPの現行文書をOrigin Securityの問いに合わせて統合した編集判断です。[1][2][5][6][7] 各行の最後の列は、緩和を適用した後にも残る注意点です。

露出経路
監査で確認するEvidence
一次的な緩和
補助の統制
残る注意点
Origin Public IPv4VM・LB・IngressのPublic IP Inventory、Route、Firewall、Security Group、Edge Originの設定Public IP・Internet Routeの除去またはPrivate Originへの転換。公開が必要ならDefault-denyのうえ承認済みEdge Sourceのみ許可アカウント・配布ごとのOrigin Authentication、mTLS、Default Listener DenyIPを隠したり変えたりするだけでは接続統制にならない
Old DNS Record現在のZoneに加えMigration Record、廃棄予定のRecord、過去の運用文書と証明書のInventoryStale Recordの除去、Edge転換後のOriginアドレスの入れ替え、旧IP・Hostの接続経路の廃止DNS変更のReview、所有者と廃棄日の記録公開された過去の記録を完全に消せると前提しない
Alternate HostnameOrigin Alias、Preview・Staging・Legacy Domain、PaaS・Serverlessの既定Domain不要なPublic Domainの無効化。必要なHostには正規経路と同じ制限を適用想定のHost・SNIのみ受け入れ、Default Virtual Hostで固定拒否Hostnameの検証はEdge Identityではない
Direct PortすべてのLB・VM・Container・Ingress Listener、Port Forward、Health・Debug Port使わないListenerの閉鎖。必要なPortは承認済みSourceとPrivate Networkへ限定Listenerごとのm TLS・Token・Fixed Deny、Port Ownerの指定443が安全でも別のListenerがアプリケーションを露出させる
IPv6AAAA Record、Global IPv6、Dual-stack LB、IPv6 Route、::/0 Rule、IPv6 Flow LogIPv4と同じDefault-deny・AllowlistまたはPrivate Routeを適用IPv4とIPv6を分けたNegative TestとDrift CheckIPv4のRuleがIPv6へ自動適用されると前提しない
Management PortSSH・RDP・Control Panel・DB Admin・Cluster AdminのEndpointとPublic RouteApplication OriginとManagement Planeの分離。インターネットのPublic Listenerの除去利用者・端末のIdentity、MFA、承認・監査、別のBreak-glass方針管理接続の可用性と非常時の手順は別に設計する必要がある
Load Balancer・Backend EndpointPublic LB DNS、Backend Service、Targetの直接アドレス、Serverlessの既定URLPrivate LB・Private Endpoint・VPC OriginまたはPublic Accessの無効化供給者のIP Rangeと配布ごとのIdentityを併せて検証Health Check、Protocol、製品ごとのPrivate Origin対応の制限を確認する必要がある
Certificate・過去のDNSの手がかりCertificate InventoryとSAN、自組織のDomainのCT Monitoring、過去のDNS変更の記録名前を秘密と見なさず、当該EndpointのRoute・Origin Authを閉じる不要なOrigin専用の公開名の削減、環境ごとのCertificateの分離公開TLSの名前とDNSの記録は監査可能な情報として残る
Cloud Metadata・公開資産Cloud Resource Inventory、IaC・CIのOutput、Public Repository、JS・Source Map・Config・Redirect Body不要な内部EndpointとCredentialの除去、Debug Assetの配布の制限Originへの直接接続の拒否、Secret Scanning、Release Review公開APIの名前は正常なことがある。露出の有無と接続許可の有無を分ける
露出経路ごとの監査Evidenceと緩和手段 — Cloudflare、AWS、Azure、Akamai、Google Cloud、NIST、IETF、OWASPの現行文書をOrigin Securityの問いに合わせて統合した編集判断(2026-08)

HTTPSの接続とOriginの接続統制は別です

一般的なHTTPSの接続でClientが証明書を正しく検証すれば、Origin Serverの身元と伝送区間の機密性・完全性を守れます。しかしHTTPSを使うという事実だけで、誰がOriginへつなげるかが制限されるわけではありません。

TLSは盗聴・改ざん・メッセージの偽造を防ぐためのProtocolであり、Clientが接続しようとするサービスの名前とServer Certificateのidentityを検証する手順はRFC 9525が定義します。[4] これらはOriginへの接続を安全にしますが、一般のServer-authenticated TLSだけではClientがCDN Edgeか一般のClientかを区別しません。

OriginがClient Certificateまで求めるmTLSを使えば、Edgeが許可されたCertificateのPrivate Keyを保持しているかを確認できます。ただし証明書が供給者の全体で共有されるのか、特定のアカウント・Zone・Hostnameの専用なのかによって、証明するIdentityの範囲が異なります。CloudflareのGlobal AOPとアカウント専用AOPの区分がその例です。[5]

どの防御モデルを選ぶか

公開Routeを取り除けるならPrivate Originから見ます。OriginをPrivate Subnet、Private Link、VPC Origin、内部Load Balancerなどへ配置し、Edgeが管理するPrivate Pathだけでつなげば、Public IP・過去のDNS・直接Portの問題を構造的に減らせます。AWS CloudFront VPC OriginはPrivate SubnetのALB・NLB・EC2をOriginとして使え、Azure Front Doorは対応するOriginへPrivate Linkを使えます。Google Cloudも、インターネットからVMの外部IPへ直接つなぐ構成を勧めていません。Private Originが常に可能とは限りません。Protocol、Load Balancerの種類、Region、Health Check、既存のネットワーク、供給者の製品などに制限があります。たとえば現在のAWS VPC Originは対応するResourceやNLBのTLS Listenerなどに制限があります。設計の前に現行の公式な対応範囲を改めて確認します。

Outbound TunnelとConnectorはInbound Listenerをなくします。OriginからEdge Networkへoutbound-onlyの接続を作れば、インターネットからOriginへ入るPublic Listenerを取り除けます。Cloudflare Tunnelがこの類型で、Cloudflareの文書はPublicly Routable IPなしにOriginをつなぐと説明します。このモデルでは六つの運用要素が新たに重要になります。Connector Credentialの保護と回転、Connector Instanceの高可用性、Tunnelが切れたときのFailover、Health Checkと配布の順序、供給者の障害と依存、Tunnelを経ない残余のPublic Routeの閉鎖です。Cloudflareの場合、Tunnel OriginにはInbound Listenerがないため、AOPを重ねて適用する方式ではなく、Connector CredentialがOriginの接続を認証します。[5]

Originが公開されなければならないなら、NetworkとIdentityを併せて制限します。Legacyのシステム、供給者の対応範囲、外部連携のためにOriginのPublic Endpointを保つ必要があることがあります。このときは少なくとも三つの条件を併せて構成します。Default-denyで承認されていない要求をApplication Handlerへ渡しません。Network Source Restrictionで供給者が管理するPrefix List、Service Tag、Stable CIDRまたはEdge IP Rangeだけを許します。Origin Identityで特定のアカウント・配布から来た要求であることをmTLS、配布識別子、署名またはOrigin Credentialで検証します。Azure Front Doorは、Public OriginでBackend IP FilteringとX-Azure-FDID Profile Identifierの検証を併せて使うよう案内します。IPアドレスが他のAzureの顧客と共有されるため、Network Sourceだけでは特定のFront Door Profileを証明できないからです。AkamaiのOrigin IP ACLのようなStable IP AllowlistもOrigin Firewallの運用を単純にします。しかし可能な場合は、接続の主体を認証するmTLS・Origin Authenticationを併せて検討します。[6]

mTLSはIdentityが必要な場所で使います。OriginがClient Certificateを検証してEdgeまたは呼び出し元のサービスのIdentityを確認する必要があるときに適します。とくにOriginがPublic Networkに残らなければならないとき、特定のCDNのアカウント・配布やB2B Clientだけを許すとき、Shared Provider IP RangeだけではIdentityの範囲が広すぎるとき、証明書の発行・配布・回転・廃棄の体系を運用できるとき、TLSが終端するすべてのHopでIdentityが保たれるかを検証できるときに価値が大きくなります。逆に、証明書のInventoryと自動の回転、鍵の保護、Revocation、期限の警報がない組織では、mTLSが新たな障害の原因になります。一つの証明書を複数のOriginが共有したり、Proxyで検証した結果を偽造可能なHeaderで渡したりすれば、期待したIdentityの境界も弱まります。

Secret Headerは補助の統制として扱います。CDNがOrigin Requestへ秘密のHeaderを加え、Originが一致する要求だけを転送する方式は、Legacyの環境でも適用しやすいものです。AWSも、公開のALBをCloudFrontの後ろへ置くときにこの型とDefault 403 Ruleを公式に案内します。ただしこの方法はHeaderの名前と値が漏れないという前提に依存します。AWSの文書もこれをCredentialのように扱い、HTTPSで守り、定期的に回転すべきだと明記します。[7] したがってSecret Headerを使うときは七つを守ります。一般のClientが送るHeaderと名前を分けます。Secret Managerなどで管理します。Log・Trace・Error Pageへ値を残しません。無停止の二重値方式で回転します。欠落・誤りの要求はApplicationへ渡しません。可能ならEdge IP Allowlistと併せて使います。長期的にPrivate Pathや強いOrigin Authenticationへ移すかを検討します。

Private Origin
Private Originとは、原本をPrivate SubnetやPrivate Link、VPC Origin、内部Load Balancerに置き、Edgeが管理する経路だけでつなぐ構成です。Public IPと過去のDNS、直接Portの問題を構造的に減らします。
Outbound Tunnel
Outbound Tunnelとは、原本からEdge Networkへ出ていく接続だけを作り、インターネットから原本へ入るPublic Listenerをなくす方式です。Connector Credentialが原本の接続を認証します。
Origin Authentication
Origin Authenticationとは、特定のアカウントや配布から来た要求であることを、mTLS、配布識別子、署名、Origin Credentialによって原本自身が検証する統制です。
サービスの仕組み

サービスの前段でリクエストを分類・防御 — リクエストと遮断記録から防御ルールを調整し、証明書とアクセス制御も管理します。

露出の監査は六領域に分けます

下の点検一覧は、組織が所有するか明示的に監査の権限がある資産にのみ使います。六つの領域は、範囲と資産の一覧、ネットワークとListener、Origin Identityと要求の受け入れ、Host・TLS・既定応答、Management Planeと公開資産、Negative Testと運用の証拠です。APIとEndpointの範囲が不明確なら、まずAPI Inventoryの運用文書でDNS・LB・Serverless・Runtime Routeを照合します。

領域
点検項目
範囲と資産の一覧監査対象のサービス・環境・Domain・Cloud Account・Networkの範囲を確定したか。Productionだけでなく Staging・Preview・Test・Legacyの環境も含めたか。現在のA・AAAA・CNAME Recordを収集したか。旧・廃棄予定のDNS RecordとMigrationの記録を確認したか。VM・Load Balancer・Ingress・Gateway・FirewallのすべてのPublic IPv4を確認したか。Global IPv6とDual-stackの設定を別に確認したか。Public LB DNS NameとBackend Service Endpointを確認したか。PaaS・Serverless・Object Storageの既定Domainを確認したか。Origin Alias、Preview、Beta、Legacy Hostnameを確認したか。Certificate InventoryとSANに含まれる名前を確認したか。サービスごとに業務責任者と技術責任者が指定されているか
ネットワークとListenerOriginにPublic IPが本当に必要かを検討したか。Private Subnet・Private Link・VPC Origin・Tunnelへ転換できるかを確認したか。Public Originなら Inboundの既定がDefault-denyか。供給者が管理する最新のEdge Source Range・Prefix List・Service Tagだけを許すか。供給者のIP変更を手作業の写しではなく管理可能な方式で反映するか。Load Balancer Listenerの全体を確認したか。Host OSで実際にListen中のPortを確認したか。Container・Kubernetes Service・IngressがNodeやVMを直接露出させていないか。Health Check Sourceが必要な範囲より広くないか。使わないHTTP・HTTPS・Debug・管理Listenerを閉じたか。0.0.0.0/0と::/0を別々に検討したか。IPv6 Flow Logまたは同等のNetwork Evidenceを収集するか
Origin Identityと要求の受け入れOriginが単に供給者のネットワークだけを確認するのか、自社のアカウント・配布まで確認するのかを区別したか。Shared Edge IP Allowlistだけで十分と前提していないか。mTLS、配布ごとの証明書、署名要求、Provider IdentifierまたはOrigin Tokenのうち適切な方式を選んだか。Origin AuthenticationがすべてのHostnameとListenerへ一貫して適用されるか。認証情報のない要求をApplicationへ渡さないか。誤った認証情報のときに固定の拒否応答または接続拒否が起きるか。Secret Headerを使う場合、Credentialのように保管・回転するか。Header・Certificateの情報がAccess Log、Trace、Error Reportへ過度に残らないか。証明書の期限切れ・回転・廃棄の責任者と自動化があるか。Edgeの設定変更とOriginの設定変更の配布順序が定義されているか
Host・TLS・既定応答Origin TLS Certificateと期待するService Identityが一致するか。EdgeがOrigin Certificateを実際に検証するか。想定しないHost HeaderとSNIをDefault Virtual Hostで拒否するか。直接IPの要求が証明書の誤りだけを起こす状態を接続統制と見なしていないか。Alternate Hostnameにも同じOrigin Authenticationが適用されるか。Default ListenerがApplication Contentや詳細なErrorを返さないか。Redirect Responseが内部のHostnameや管理経路を露出させないか。HTTPからHTTPSへ転じるListenerも承認済みEdge Sourceだけを処理するか
Management Planeと公開資産SSH・RDP・Control Panel・Database AdminをApplication Originから分けたか。管理InterfaceがPublic Internetへ直接露出していないか。管理接続に利用者・端末のIdentityと監査記録が残るか。非常時の接続経路が平時の迂回経路として使われていないか。Frontend JavaScriptとConfigurationに不要なOriginのアドレスがないか。Production Source Map・Debug Assetの公開の必要性を検討したか。Public Repository、IaCのOutput、CI ArtifactにEndpoint・Credentialが露出していないか。Status Pageと運用文書が内部のOrigin・管理アドレスを公開していないか。Endpointの情報とSecretを区別し、公開Endpointを無理に秘密情報のように管理していないか
Negative Testと運用の証拠正規のCDN・WAFの経路でサービスが正常に動くか。Origin Public IPv4へ直接つないだときにApplication Contentが返らないか。Origin IPv6へ直接つないだときも同じ結果か。旧IP・Old Hostname・Alternate Hostnameが要求を受け入れないか。Public LB・Backendの既定EndpointがApplicationを露出させないか。未承認のPortとManagement Portが外部から接続されないか。Origin Authenticationが欠けたり誤っていたりするときに要求が拒否されるか。別のアカウント・配布のEdge Trafficが許可されないか。拒否された直接要求がOrigin・Firewall・LBのLogに残るか。Edgeを通った要求と拒否された直接要求をLogで区別できるか。拒否応答がFramework・Version・Internal Hostnameを過度に露出しないか。DNS・CDN・LB・Firewall・Certificateの変更後に同じ検証を繰り返すか。一時的な許可Ruleに期限・Owner・変更理由があるか。Drift Detectionまたは定期の再監査の周期が決まっているか
Origin Exposure Audit Checklist — 組織が所有するか明示的に監査権限のある資産にのみ適用する六領域の点検項目(IXC点検様式)

原本が保護されたと判定できる基準

単にOriginのアドレスを見つけられなかったという結果は通過の証拠になりません。アドレスがたまたま知られていないことと、直接の要求を拒否するよう設計されていることは別です。下の八項目はそれぞれNegative Testで確認します。

検証項目
通過基準
正規のEdge経路通常の利用者要求が期待した機能と応答を返す
Public IPv4・IPv6の直接経路TCP・TLSの層で拒否されるか、Applicationの手前で固定拒否される。実際のApplication Contentが返らない
Old・Alternate Hostname廃止されているか、正規のEdgeと同じNetwork・Origin Identityの方針を強制する
Public LB・Backend EndpointPrivateであるか、直接の要求を転送しない
Origin AuthenticationCredential・Certificate・Identifierの欠落および誤りの要求がすべて拒否される
Management Plane一般のインターネットとApplication Originの経路から接続できない
ログと観測承認されたEdge Trafficと直接接続の試みを区別し追跡できる
変更後の再検証DNS・IP・CDN・LB・Certificate・Firewallの変更のたびにNegative TestのEvidenceが更新される
原本が保護されたと判定できる八つの検証項目と通過基準(IXC点検様式)

CDNとWAFは表玄関です

CDNとWAFは重要なEdge Controlですが、建物のすべての出入口を自動で施錠するわけではありません。OriginのPublic IP、以前のDNS、別のHostname、IPv6、Direct Port、Management InterfaceとBackend Endpointを別々に確認する必要があります。

最も直接的な防御はPublic Routeをなくすことです。公開のOriginを保つ必要があるなら、Network SourceとOrigin Identityを併せて制限します。アドレスの入れ替え、Hostの検証、Secret Headerは、その上に重ねる補助の統制として扱うほうが安全です。

最終的な判定は設定画面ではなくNegative Testで下します。承認されたEdgeの経路は動き、それ以外の直接の経路はアプリケーションへ到達しないという状態を証明できてこそ、CDNとWAFが実際に迂回しにくい統制になります。