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CDN・海外アクセラレーション導入検討の手引き

CDN・海外アクセラレーション導入検討の手引きは、転送区間で縮む時間とオリジンで減るトラフィックを計測で切り分けたうえで、導入の可否と契約形態、切り替え手順を決める検討資料です。

01目次

この資料に含まれる内容

  1. 01CDNが解く問題と解けない問題
  2. 02導入前に測る三つの基準線
  3. 03静的キャッシュと動的高速化の違い
  4. 04削減額の数え方と料金の軸
  5. 05切り替え手順と供給経路の選択

02推奨対象

この資料が役立つ場面

海外ユーザーの応答が遅いと言われるサービス責任者

遅さの原因が転送区間にあるかを切り分ける計測項目を先頭に置いています。

転送費用とオリジン負荷を同時に減らすインフラ担当

削減額がどこから出るかを計算する順序と、料金が分かれる軸を書いています。

導入を決めて供給経路を選ぶ技術リーダー

直接契約とパートナー経由が設定権限と対応速度で何を変えるかを比べます。

03全文

資料の全文

出典を明記すれば社内資料にそのまま引用いただけます。

01CDNが解く問題と解けない問題

CDNは繰り返しダウンロードされるコンテンツを、ユーザーに近い拠点から応答させる仕組みです。大陸をまたぐ往復が減る分だけ画像や動画、静的ファイルの到着が速くなり、オリジンサーバーに届く要求数も減ります。反対に解けない問題もはっきりしています。データベースの照会が遅かったり、アプリケーションが応答を遅らせていたりすれば、その時間はどこにキャッシュを置いても残ります。ログインしたユーザーにだけ見える画面、要求ごとに値が変わるAPIの応答、決済フローの各段階もキャッシュの対象ではありません。ですから検討の最初の分岐は、いま遅いのがオリジンの作る時間なのか転送の作る時間なのかです。前者ならアプリケーションとデータ層を直す必要があり、後者であってはじめて前段を置くことが答えになります。この区別なしに付ければ、費用は出ていくのに体感は変わらない状態になります。

02導入の前に三つを測っておく

計測なしに付ければ、導入後に効果を説明する手立てがありません。三つを基準線として残します。一つ目は、ユーザーが実際にどの地域にいるかです。アクセスの多い地域をいくつか選び、その地域から同じページを同じ時間帯に測ります。オフィス回線で一度測った値は基準線になりません。二つ目は、最初の応答までの時間と画面が描き終わるまでの時間を分けて見ることです。前者が大きければオリジンと経路を、後者が大きければ取得する資源の数と大きさを見ます。三つ目は、全要求のうちキャッシュ可能な応答の割合です。この値が低ければ、静的キャッシュで得られる分は最初から小さくなります。三つを書き留めておけば導入の判断が勘ではなく比較になり、切り替え後に同じ方法で測り直せば、効果がどこで出たのかを読み取れます。

03静的キャッシュと動的高速化は別の商品

前段に置く作業は一つに見えて、中で二つに分かれます。静的キャッシュは画像や動画、配信済みの資源のように多数のユーザーへ同じものを返す応答を拠点に保持する仕組みです。効果が大きく、計算もしやすい部類です。動的高速化はキャッシュできない要求の往復そのものを短くします。拠点とオリジンの間の経路を選び、接続を再利用し、圧縮とプロトコルの設定を合わせる側です。効果は静的キャッシュより小さく、価格はたいてい高くなります。自社のトラフィックがどちらに寄っているかが、期待値と見積もりを同時に決めます。コンテンツやコマースのように同じ資産を繰り返し配信するサービスは前者で答えが出ますし、ログイン後の処理が大半を占める業務系サービスは後者になります。見積もりを取るときはこの区別を先に伝えないと、別の商品の値段を並べて比べることになります。

04削減額はオリジンから出た量で数える

配信を前に出しても、オリジンへの呼び出しがそのままなら費用は減りません。削減額は、これまでオリジンから出ていたトラフィックのうちどれだけが前段で処理されるかで計算します。現在オリジンから出ている月間転送量とその単価、そのうちキャッシュ可能な割合、前段の料金を並べれば差額が出ます。クラウドから出ていくトラフィックの料金はおおむね高いため、その分が前段の料金へ移るだけで総額が下がる帯があります。ここにオリジンサーバー側の削減が加わります。混雑時間に合わせて増やしてあったサーバー台数やオートスケールの上限を下げられるなら、その分も同じ計算に入ります。逆に適中率が低ければ料金は二重に付きます。前段の料金を払いながらオリジンの転送量もそのまま出ていく状態です。ですから導入後の初月に見る数字は応答時間ではなく、コンテンツ種別ごとの適中率とオリジンの転送量です。

05拠点数ではなく自社ユーザーのいる場所を見る

エッジ拠点の数は比較表で最も目を引く数字ですが、それ自体が体感速度を説明するわけではありません。自社のユーザーが集まる国と通信事業者に拠点があるか、その拠点からオリジンまでの経路がどう引かれるかが実際の値を作ります。拠点が多くても、ユーザーと拠点の間の最後の区間が詰まっていれば到着時間は縮みません。オリジンが国内にありユーザーが海外にいる構成では、キャッシュにない要求は結局国内まで往復するため、適中率と代替応答のルールが同じくらい重要になります。判断は資料ではなく試験から出ます。候補を絞ったうえで実際のドメインの一部の経路を付け替え、同じ地域から同じ方法で測る手順を検討日程に入れます。数日で終わり、その結果が残りの条件を判断する土台になります。

06セキュリティを同じ場で見るかを決める

CDNとWebアプリケーションファイアウォール、大量要求への防御は、サービスの前段という同じ場所に置かれます。一か所でまとめて扱えば証明書とDNS、ログが一式で保たれ、ルールを変えるときに二社の返信を待つ必要がありません。別々に買えば前段が二重になって要求の経路が伸び、どの段で止まったのかを確かめるところから二つの画面を見ることになります。ログインと決済のあるサービスや、海外アクセスが多く正規の利用者と自動化されたアクセスを分けにくいサイトなら、同じ検討でまとめて決めるほうが適しています。ただし今痛いのが速度だけなら順序を分けても構いません。前段の構造を同じ場所に置く決定だけを先に行い、ルール設計は次の段階へ回します。構成段階で押さえる項目はCDN・WAF構成点検表が別に持っています。見積もりを取るときは、防御機能が基本料金に含まれるか、ルール数や遮断ログの保存期間で価格が再び上がるかを併せて尋ねます。この条件を欠いた見積もりは、後で同じ構成から違う請求書になります。

07契約は定額コミットと従量の間で決まる

料金はおおむね転送量と要求数を軸に決まり、その上に地域別の単価と機能ごとの追加料金が乗ります。同じ転送量でもユーザーがどの大陸にいるかで価格が変わるため、地域構成を知らないまま見積もりは比べられません。契約形態は二つです。コミットは一定量を先に買って単価を下げ、従量は使った分だけ払います。コミットで確認するのは超過分の単価と未達分の扱いです。超過単価がコミット単価より高く設定されていれば、トラフィックが跳ねた月に価格が大きく上がりますし、未達分を翌月へ繰り越せなければ閑散期の分を捨てることになります。季節や施策でトラフィックが大きく上下するサービスは、底の帯だけをコミットで覆い、その上を従量に残す構成が安全です。最低契約期間と請求通貨、税金計算書の発行可否も同じ場で確認します。

08切り替えで実際に時間がかかること

切り替え自体はドメインの向き先を前段へ変える作業で、アプリケーションのコードには触れません。時間がかかるのはその周辺です。証明書を誰が発行し更新するのか、更新が自動で回るのかを先に決めます。DNSは最上位ドメインとサブドメインで扱い方が異なるため、現在の構成を確認し、切り替え前にレコードの有効期間を短くしておきます。キャッシュ無効化の方針はデプロイの流れと噛み合います。ファイル名にバージョンを入れて差し替える方式と、デプロイのたびに消す方式のどちらを使うかを決め、無効化にかかる時間と回数の制限を確認します。オリジンへ直接入る経路を塞ぐかもこの時点で決めます。前段を迂回するアドレスが開いていれば、キャッシュも遮断ルールも素通りします。切り替えはトラフィックの少ない時間帯に段階的に上げ、戻す条件と判断する人を作業前に決めておきます。

09直接契約とパートナー経由の違い

同じネットワークを使っても、どこを経て買うかで働き方が変わります。直接契約には最低契約規模があり、設定とチューニングは自社の人員が担います。ルールを頻繁に変える組織には合いますが、担当がいなければ初期設定のまま何年も過ぎます。再販を経れば国内契約と自国通貨での決済が付く代わりに、設定変更と障害対応がいくつかの段階を経て戻ってきます。確認するのは段階の数と、各段階が持つ権限です。キャッシュルールを一つ変えるのに何日かかるか、障害時に一次判断をする人がどこにいるか。これらは契約書よりも運用で大きく分かれます。IXCはAkamaiと直接のパートナー関係を結び、リセラーを介さずに同社のグローバルエッジネットワークをそのまま使い、Webアプリケーションファイアウォールと大量要求への防御を同じ前段で併せて扱います。ルールの変更と遮断ログの確認が一か所で完結するため、判断を他社の返信に預けて待つ場面がありません。

04ダウンロード

ファイルのダウンロード

判断基準をまとめたPDFと、直接記入できるExcel実務様式です。

ダウンロード用のPDFとExcel実務様式は日本語です。

PDFをダウンロード

日本語 · PDF · 7ページ · 123 KB

Excel実務様式をダウンロード

日本語 · XLSX · 35 KB

業者の比較、導入準備、運用点検に使う部門別の記入様式です。

ファイル情報

形式
PDF + XLSX · 日本語
分量
PDF 7ページ
ファイル発行日
発行日
読了時間
11分
容量
PDF 123 KB · XLSX 35 KB
利用条件
出典を明記すれば社内資料に引用できます。

06関連サービス

資料のテーマを扱うサービス

プロジェクトとして進める場合に担当するサービスです。

次のステップ

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検討した範囲と未確認の項目をお問い合わせにご記入ください。IXCが担当できる内容と次の手順をご案内します。